熱処理用C/C積載ラック

金属製に替えてC/C製積載ラックを使用することで下記のメリットが得られます。

・エネルギー効率の大幅な改善(低い熱質量のC/Cコンポジットの採用で、加熱・冷却に使用されるエネルギーは無駄なくコンポーネントに収束。支持体やフィクスチャに吸収されない)

・熱質量が低いため、急速加熱や急冷が可能となる

・軽量材のためハンドリングが容易

・熱変形やクリープが発生せず、より長い耐用年数が実現

・金属部品のラック面へのが付着が発生しない

・生産性の向上

C/C積載トレイとバスケットは真空ろう付け、焼鈍、低圧浸炭、自動車部品のガス急冷、油冷の前工程での鋼鉄部品焼き入れ等の熱処理工程で使用されています。

鋳造金属製トレイに対するC/Cコンポジットの優位性

・エネルギー消費量が1/5~1/10に削減。熱処理工程全般の省エネ化に貢献可能

・軽量化により操作性向上(1/5の密度で熱により機械的特性の劣化が生じない)

・ロボット搬送等自動化が可能に(熱による変形、クリープが発生せず、CTE:熱膨張率は 1/10)

・ワークの品質改善(ラック面への金属付着、ろう付けも発生しないため金属部品が変形しない)

・高い経済効果(脆化が発生せず堅固、長い耐用年数を実現)