Mersen製品、NASAのジェイムズ・ウエッブ宇宙望遠鏡(JWST)に搭載

Mersen社がフランス発の最先端技術をJWSTに搭載

パリ、2021年11月17日、Mersen(ユーロネクスト FR0000039620 – MRN)は、12月18日にアリアン5ロケットで打ち上げ予定のジェイムズ・ウエッブ宇宙望遠鏡(JWST)に技術貢献したことを発表した。

ジェイムズ・ウエッブ宇宙望遠鏡(以下、JWSTと表記)は、ESA(欧州宇宙機関)とCSA(カナダ宇宙庁)の協力のもとNASA(アメリカ航空宇宙局)が開発を行った。ハッブル宇宙望遠鏡の後継機として、宇宙科学探査の偉業を担う。これまで宇宙に打ち上げられた望遠鏡の中で最大の大きさを誇るJWSTは、地球から150万Km離れた軌道上で稼働することになる。

Mersen Boostec は、JWST背面に位置する主要4部品の1つで、エアバス社がESA向けに開発したNIRSpecに多大な貢献を果たした。-230℃で稼働するNIRSpecは、星や銀河など宇宙に存在する100以上の対象物を同時に高解像度赤外線スペクトルで計測が可能である。この技術により科学者達は、太陽系外惑星探索と同時にビッグバン以降わずか数億年後の現象構造や進化の研究が可能となった。NIRSpecは主に、その他複数の折り畳み式ミラーや支持機構同様、大型光学ベンチに据付けられた3つの望遠鏡から構成されている。熱変化に対する非常に高い機械的安定性ゆえに、Mersen Boostec のSiC(炭化ケイ素)が構成部品として選ばれた。

Mersen社のCEO リュック・テムラン(Luc Themelin) は、“大型記録を打ち出したハーシェル宇宙望遠鏡に次いで、宇宙科学の更なる進歩に貢献する技術を成しえたことを非常に誇りに思います。” とコメントしている。